白内障についてcataract

白内障とは

白内障は65歳以上の60~70%の方がかかっており、現在わが国では2,000万人以上の方が患っているといわれている病気です。白内障の症状の多くは、加齢が原因。
40歳以上で約30%、60歳代で約60%、80歳代になるとほとんどの方がなっており、加齢とともにパーセンテージも上がっています。ただ、一時的な眼精疲労や老眼などとも間違えやすいので注意が必要です。

眼球には角膜と水晶体という2つのレンズがあります。白内障はその水晶体が白く濁ってしまう病気です。水晶体が濁ると光が網膜に届かなくなったり、光が通るときに乱反射を起こして、網膜に正しい情報がいかなくなります。
白内障になると、ものがかすんだり、ぼやけて見えるのは水晶体の濁りが原因なのです。

水晶体は約65%の水分、35パーセントのタンパク質、わずかの塩分でできています。濁りはこのたんぱく質がなんらかの原因で変化することによって起こります。なぜ変化してしまうかなどの原因ははっきりとは分かっていません。
近年は糖尿病やアトピー皮膚炎などの病気の合併症として若い人に起こるケースも増えています。

白内障の症状

初期にはほとんど自覚症状がなく、進行すると見えにくくなります。
老眼は近くのものだけが見えにくいのに対して、白内障は全体的に見えにくくなります。

視力低下

老眼鏡をかけても、新聞などの細かい文字が見えなくなる。

ぼやけやかすみ

霧がかかったようにぼやけて、かすんで見える。

まぶしい

太陽や照明の光、夜間の運転時に車のライトがまぶしく感じる。

二重や三重に見える

片目で見ても一つが二重や三重に見える。

※免許更新や眼鏡を新しくされたときに、視力低下を指摘されてわかる方も多いです。

白内障の種類

皮質白内障

加齢性白内障のほとんどの方がこのタイプ。水晶体の皮質から濁りが生じます。

核性白内障

水晶体の中心の核の部分が濁るタイプ。近視が進行することが多い。

後嚢下白内障

アトピーなどでステロイド薬を長期服用している人や原爆症の方に多く見られます。
中心部から濁りはじめるので自覚症状も感じやすく、視力が急激に低下するなど進行が早いのが特徴。初期から明るい場所でも見えにくくなります。

外傷性白内障

スポーツなどで目を強く打ちつけたことが原因で起こります。すぐには症状があらわれず、長時間かけて少しずつ進行することもあります。

先天性白内障

生まれつき白内障の赤ちゃんのこと。まれに子宮内感染によって白内障になることもあります。
子宮内感染は母親が妊娠中に風疹にかかったケースがよく知られています。乳幼児の白内障は、大人の白内障と違って、高度であれば見つかり次第すぐに治療する必要があります。

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